9・22緊急集会
9月22日、「労働組合つぶしの大弾圧に抗議する9・22緊急集会」が開催され、会場となったエルおおさか南館には各地から労働者・市民など350人超が結集。熱気あふれるなか、参加者はこの間の関生支部に対する異常な権力弾圧に対して怒りの声を上げた。
◆異常な権力弾圧、背景に安倍政権◆
冒頭、実行委員会を代表して全港湾大阪支部の樋口委員長が挨拶。その後、関生支部・武洋一書記長が経過を報告した。
武書記長は、この弾圧の本質は「中小企業と労働者が手を組み、大企業に対等取引を求める運動をつぶすこと」にあるとし、国会のなかで絶大な権力を握っている安倍政権が国家権力を使って関生支部を弾圧してきていると指摘した。
そして、「労働組合は弱者の集まりであり、ストライキという『圧力』をかけなければ会社が要求を受け入れることはほとんどない。それを『威力業務妨害』という犯罪にするのはまさに労働者の権利を奪うことであり、これは単に関生支部だけの問題ではない。
1980年代以来、関生支部は幾度もの弾圧を乗り越えてきた。今回の弾圧も敢然とはね返し、必ず生コン業界の正常化を勝ち取る」と力強く決意を表明すると、会場は大きな拍手で応えた。
◆自分自身の問題、危機感あふれる◆
この後、全港湾・港合同・全労協など実行委員会に結集する労働組合・市民団体・議員が発言。発言者は一様に「ストライキが威力業務妨害、組合要求が強要や恐喝とされるのであれば労働組合は成り立たない」「この弾圧は自分たち自身の問題だ」と危機感に満ちていた。そして、「関生支部がつぶされれば他の労働組合も同じようになる。絶対に関生支部を孤立させてはならない」「これまで関生支部に支援を受けてきた労働組合・団体は今こそ立ち上がろう」と熱いアピールが続いた。
最後に、全港湾大阪支部の小林副委員長が「闘いは始まったばかり。本集会を起点にさらに戦線を広げ、団結して権力弾圧をはね返し、安心して働ける職場、安心して暮らせる社会をつくろう」と呼びかけ、集会は成功裏に幕を閉じた。
▲9月18日に発生した大阪府警による不当逮捕に対して連帯労組はた
だちに抗議声明を発表。連日、抗議行動を展開している。
【 くさり10月号より 】